山川機械製作所
小川社長から社員のみなさんへのメッセージをいただきました。
「現場改善」について(その1
)
現在、改善活動の重点グループとして、MCグループメンバーと現場改善に取組んでいます。その中で全社の運動として展開する内容につきまして説明いたします。
[T]基本的な考え
MC職場の目指す姿は職場エリアを「管理状態」にすることです。管理状態とは、正常と異常が区別できることを意味します。では、「正常」とは一体どいういことでしょうか?
[U]5S 3T
「正常な状態」とはその職場にあるものが、3Tの状態(@正しいものが A正しい位置に B正しい量だけ)に維持されることを示します。そのためには、不要なものを処分し、不動のものを別の位置に移し、仕掛品がその仕掛状態によって決まった位置に置かれなければいけません。こういった一連の改善過程が5S活動です。
作業エリアを「管理状態」にし、職場自身が生産の主体であると同時に、正常にオペレーションが行われているかをチェックしているモニター機能を持たせることが5S活動の目的です。「工場がきれいになる」ということは、5S活動の副産物として生まれる状態だ、と考えるのが良いと思います。
ホームページのリニューアルに伴い、わが社の企業理念についてお話したいと思います。
企業理念
私たちは技術と品質で
小さくてもキラリと光る企業を目指し
存在感を追求します
はじめに
ブルーの企業カラーを背景にして我が社の正面玄関に掲げられたこの理念は、小川保相談役が1996年に策定したものです。この「企業理念」の中には、中小の製造業が現在の日本をどう生きていくかが述べられています。
1996年は山川機械にとって大きな意味を持つ年でした。航空機産業が東西冷戦構造の終結により防衛庁間関係(いわゆる官需)から民間航空機にシフトし始めました。また、半導体業界が集積度を上げるため256メガの新プロセスのラインの開発を始め、それを表示させる画面の製造装置が液晶、プラズマへと次世代を睨んだ開発を始めた年でした。しかし当時の山川機械はバブル崩壊の影響を受け、慢性的な赤字経営から抜け出せずに苦しんでいる時期でした。
そんな状況を打破すべく、横浜ゴム航空部品事業部長の永嶋氏(当時は事業部長)に我が社の業務建て直しの指導を行っていただきました。
「まず、会社の企業理念を作ってください」。この言葉から我が社の“改革”がスタートしました。
それでは、企業理念の成り立ちについて説明します。
企業理念の説明
「技術と品質で」・・・ モノづくりの会社である我が者が何を売っていくかを意味します。
特に「技術」は「生産技術」と置き換えて下さい。
「小さくてもキラリと光る企業」・・・ 我が社の等身大を見つめ、その大きさから放たれる
個性をイメージしています。これは「小さいからこそ
キラリと光る」と置き換えられ、企業の価値を会社の
大きさだけに求めない姿勢を表しています。
「存在感」・・・ ここでいう「存在感」とは、お客様に感じて頂ける「ご満足」と、競合して
いる同業者に対して勝っているという「差別化」を意味します。
最後に
現在、山川機械は大きな岐路に立たされています。だからこそ、いま我が社の企業理念の精神に立ち返り来たるべき技術確認を的確に捉え、なすべき事を議論し、この難局を乗り越えて行きましょう。
2009.山川機械製作所 YAMAKAWA通信ワーキンググループ